世界レヴェルへの道 学問

"No placebo is given to you. No non sequitur is given to you, either."

投稿日:

"No placebo is given to you."
"No non sequitur is given to you, either."

上記の表現は、言うまでもなく、師が賦与するclosing statementに於いて頻繁に登場する表現の一つです。

"No placebo is given to you."とは、「真実のみを賦与します」という意味。placeboはラテン語(伝統的に、バティカン、即ち、ローマ・カトリック教で使われる)で、「私が喜ばせる」という意味。現代医学・薬学では、総じて、"placebo effect"という概念があり、患者に偽薬を投与し、実際に症状を緩和させる概念を指します。

師に於ける"No placebo is given to you."の概念の定義は、「偽薬の投与もしません。嘘偽りの言葉も言いません。正真正銘の真実のみを賦与します」という意味。この表現は、所謂「教養英語」で、普通の生活をしている英米人は、一生涯、使う機会はありません。

次に、"No non sequitur is given to you."とは、「講義の流れを鑑みることなく、合理性が欠如した論法で講じることはありません」という意味。"non sequitur"はラテン語で、「妥当性のない論理・論法」。この表現も教養英語で、一部の優れた学者のみが用いる表現です。

但し、世界レヴェルの学問の世界で、教養英語を喋る人はいても、その教養英語を、「品格のあるエレガントな英語」として用いる学者は皆無に等しいでしょう。高度・高尚・崇高な学問の世界を難解に表現する学者は存在します。しかし、その難解な学問の世界を、”美学的”科学・”美学的”学術として、「美しく表現する・伝える」という行為は、言うなれば”神業”です。

師は、「英知は美しいもの」と明言します。英知は確かに美しいですが、通常の大学・大学院では、教授者は英知そのものは教えますが、その英知を美しく表現することはほとんどありません。

誤解のないように述べますが、”本来”、英知は美しいもの。では、どうして通常の学者は、それを美しく表現できないのでしょうか。その理由は、弟子たち自身、生井利幸の下でさらに勉強を進め、深めていくそのプロセスの中で、少しずつわかっていきます。

-世界レヴェルへの道, 学問

Copyright© 弟子専用ウェブサイト , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.