本稿では、「銀座書斎内部の清掃活動」について、以下の如き助言を賦与します。
◆銀座書斎内部の清掃の順序
1 「奥の聖域」
床、3人掛けソファー、テーブル、ゴミ箱等。
2 中央スペース、及び、キッチンスペース
床とレッスン用テーブルを清掃の基礎とし、その他は、各自、自分の判断で清掃。
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弟子が、銀座書斎内部の清掃を行うとき、「師がどこを清掃して欲しいのか」、「どこを清めてほしいのか」、『察する力』が必要となります。賦与されている時間は限られているため、時間を上手に配分・マネージし、(1)「生井利幸の書斎」、及び、(2)「学習者にとっての学問所」として、どのように清潔・神聖性を維持していくことができるのか、自分なりに考えながら清掃してください。
"Cleanliness is next to godliness."
自分が清掃したい場所が妥当か否かについてわからないときは、最初に、師に、訪ねてください。最初に、何も言わずに黙々と時間を使ってしまうと、師が本当にしてほしい場所がわからないまま、清掃時間が終了してしまうことがあります。
銀座書斎内部の清掃は、「察する能力」が必要となります。銀座書斎内部の清掃は、他の活動と同様に、「心のステージの向上の機会」、「相当なる精神修養の機会」となります。
「察し」の概念とは、日本文化の概念であると同時に、世界的教養人が備えるべき”理性的所作”でもあります。「察する」とは、単に想像することではなく、「理性的存在者として事物を把握・達観し、”理性的に”推し量る(おしはかる)ための基礎的能力」を指します。