本日、「基盤学習ページ」にて、以下の英語音声講義を掲載しました。
◆英語音声講義
Selflessness surpasses greed.
selflessnessとは、selflessの名詞形で、その意味は「無私、無欲」。無私とは、「自分本位の考え方を無の状態にすること」です。
本質・真理を探究する上で「無私・無欲の境地」は必要ですが、これは、「自分の存在価値・意義を無くす」という意味ではありません。
純粋存在者(an immaculate existent)を目指す上で必要なことの一つは、「無私・無欲の実現」。弟子に於いては、純粋存在者になった上で真の教養を養うには、不必要、且つ、不健全な我を一掃することです。
ここで留意すべき点は、本質、及び、絶対的真理の探究の道を歩む上で、自分を「無」にすることは重要ですが、所謂、"self-recognition"（自己認識）は必要であるということです。表現を換えれば、自己中心的なエゴは一掃すべきですが、「自分を、自分であると認識・自覚すること」、即ち、「自己認識」は必要であるということです。
「自己認識」は、人間が人間である以上、必要不可欠です。しかし、「身勝手な我、及び、欲」からは離れる必要があります。「身勝手な我、及び、欲」は、純粋存在者への道を歩む上で障害物となります。
弟子たちは知るべきです。それは何かと言うと、本気で自分を変えたい・本気で前に進みたいと考えるならば、遠い将来ではなく、今日の今現在に於いて「身勝手な我、及び、欲」から離れることができるということです。前に進むことを邪魔しているのは、他人ではなく、一事が万事に於いて、自分自身の中にある「身勝手な我、及び、欲」です。
師は、すべての弟子が純粋存在者になるまで、”根気強く”、このことを教授し続けます。本物の弟子は、これを、「師が弟子たちに実行する『愛』」であると捉えるはずです。